レッドとブルー

子どもの頃

戦隊モノだと、レッドよりブルーが好きでした。


それがなぜなのか、綺麗な言葉を並べて分析するなら、渋くてカッコいい脇役感とか、冷静だけど時には熱くなるところとか、いざというときにレッドを支える裏のリーダーとか。いっぱい思い返せるところはある。

だけど、あえて汚い言葉のカードも山札から引っ張り出してくるなら、
いいやつなんだけど突っ走りがちなレッドに実はうんざりしていたり、自分だって頑張ってるのにレッドばかりもてはやされることに内心嫉妬していたり。そういう人間味のある部分、現実にいそうなキャラクター性に共感できるから、今となっては好きだったのかもしれない。応援したくなるし、自分を肯定してくれている気もして。

じゃあいつまでも影の立役者の姿だけ見続けたいのかというと、そうではなくて。

やっぱり時にはブルーが真ん中に立って、光の当たる部分に出てきて、周囲を巻き込む様子、自分を前面に出して行くところも見てみたいよなあ。
贅沢を言い過ぎですか?
わがまま過ぎますか?


小説やドラマ、映画、アニメにおいても、はじめから熱血漢でまっすぐな、心の中に不純物なんてこれっぽっちも混ざっていなさそうな、主人公らしい主人公もいいけど、“ブルー”な人間がだんだん“レッド”になっていく過程を描くストーリーも好きだなあ。
青色が完全な真っ赤になることはできない。でも紫色を経て、赤紫くらいまではなんとか、たどり着けるんじゃないかな。
そんな物語を見てみたいし、僕自身書いてみたいと思いました。








ブルーの憂鬱

憂鬱のブルー

blue in blue






別に落ち込んでないよ。
ではでは!